Monthly Archives: 十二月 2014

2014.12.24(三)松薗斉先生主講:古代・中世の日本における日記・文学に見える「夢」について

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講 題:古代・中世の日本における日記・文学に見える「夢」について
主講人:松薗斉(愛知學院大學文學部)
主持人:曹景惠(國立台灣大學日本語文學系)
時 間:2014年12月24日 13:30~15:20
地 點:臺大校史館204室
概 要:日本の古代・中世の文学作品には、さまざまな場面で夢が大きな役割を果たしており、一方、天皇・貴族や僧侶たちを中心に作成されていた日記にも多くの夢の記事が記されている。前者の文学作品に見える夢については、すでに数多くの研究が蓄積されているが、同時代にみえる日記に夢を記す行為との関係を、古代・中世を通じてトータルに論じた研究は多くはない。ここでは『平家物語』などを題材に、文学と夢、日記と夢、そしてその両者との関係をさまざまに論じてみたい。

2014.12.24(三) 松薗斉先生主講:日本人と日記―その文化と文学への影響

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講 題:日本人と日記―その文化と文学への影響
主講人:松薗斉(愛知學院大學文學部)
主持人:辻本雅史(台灣大學日文系教授兼日本研究中心執行委員)
時 間:2014年12月24日 08:30~10:00
地 點:臺大校史館外文系會議室
概 要:日本の文学作品のジャンルとして、「日記」を題材にしたものが10世紀の『土佐日記』や『蜻蛉日記』以来、近・現代に至るまで数多く作られ、読まれてきた。その歴史的背景には、各時代にごとに、その社会と結びついてきた、日本人の日記(日常の日記や旅の日記)を記す行為とそれをめぐる一つの文化ともいうべきものが存在する。ここでは、古代から中世まで、つまり10世紀から16世紀頃までに焦点を当て、日本における「日記」文化についての考えてみたい。

2014.12.17(三)伊東貴之先生主講:近代日本における中国学・東洋学の成立と展開

20141217

講 題:近代日本における中国学・東洋学の成立と展開
主講人:伊東貴之(国際日本文化研究中心)
主持人:徐興慶(臺灣大學日文系教授.日本研究中心主任)
時 間:2014年12月17日 15:30~17:20
地 點:台灣大學普通教室204
概 要:明治期以降、西洋近代の学問体系や大学制度を摂取する過程で、近代日本における中国学や東洋学もまた、帝国大学を中心とする大学アカデミズムや学術界の編制、知の枠組みの確立に伴って、哲学や歴史学の一分野として成立した。まずは、江戸・徳川期以来の儒学や漢学的な伝統のなかから、東京帝国大学を中心として、西洋哲学の枠組みをも参照しつつ、井上哲次郎・服部宇之吉らによって、いわゆる支那哲学・東洋哲学などの学問分野が形成された。次いで、京都帝国大学を拠点として、内藤湖南・狩野直喜らにより、清朝考証学やフランス・シノロジーなどの方法論も摂取した、いわゆる京都支那学が成立する。他にも、東京帝国大学の白鳥庫吉、慶應義塾出身の那珂通世、早稲田大学で教鞭を執った津田左右吉らによって、西洋近代の実証主義を踏まえた東洋史学が確立され、文献批判・史料批判の方法が定着した。その他、旧・満鉄調査部をはじめ、戦前の各種調査機関による中国社会の実地調査は、国策的な意味合いも大きかった一方で、当時のアカデミズムには稀少な、中国の基層社会の実態に迫る側面も持ち、戦後の地域研究や社会科学的な研究の先鞭を付けた一面もある。本報告では、こうしたさまざまな流れを整理しながら、それらが有した意義や逆に時代的な限界、功罪などに関して、批判的に位置づけつつ、概説的な解説を行い、併せて、近代日本人の中国・アジア認識の一斑を解明したい。